『防災とボランティア〔前編〕』

 今年も1月17日を迎えようとしています。第3回のコラムでも触れましたが、1995年のこの日に「阪神淡路大震災」が発生しました。思い出すのもつらいという方もいらっしゃるでしょうが、発災直後より多くの人がさまざまな内容のボランティア活動を行い、復興の大きな力になりました。特に医療や福祉、建築技術等の専門性を持たない“一般ボランティア”と呼ばれる方が多く集まったことが特徴的で、それまで「一部の人だけが行うもの」というイメージが強かったボランティア活動に、多様な市民が参加するきっかけにもなりました。

○新年に防災とボランティアを考える
 さて、9月1日は「防災の日」だということを知っている方は多いと思いますが、1月17日は「防災とボランティアの日」だということを皆さんはご存知ですか? などと偉そうなことを書いている私は、職場の先輩に教えていただいて初めて知りました…。ちなみに、1月15日から21日までは「防災とボランティア週間」と定められています。「広く国民が、災害時におけるボランティア活動及び自主防災活動についての認識を深めるとともに・・・」などといった内容が、閣議で了解されています。
 2024年の元旦に発生した「能登半島地震」のことも記憶に新しいと思います。新年を迎えるのはおめでたいことではありますが、年の初めのこの時期に、被災された方や地域に想いを馳せ、自分に何ができるか、何をしたいか考えてみてはいかがでしょうか?自分は2026年中に、震災の爪痕が残る地域や“震災遺構”と呼ばれる場所を複数訪ねてみようと思います。

○ボランティアは“非日常”でもいい
 本コラムには「防災とボランティア」というタイトルをつけましたが、「防災」の取組と「ボランティア」の活動は、少し立ち位置や視点が異なると感じます。もちろん、日頃の防災の取組が被災者・被災地支援のボランティアに役立つことは大いにあり得るでしょう。「避難所運営委員会」を設立し、避難所の開設・運営を行う体制を整える平時の取組も重要なボランティア活動と言えます。
 ただ仕事や学業などで、地域の組織的な防災活動に(継続的に)参加することは難しいという方も多いと思います。そんな方が大規模災害が発生した際、いても立ってもいられずに被災地へボランティア活動に赴いたり、募金や救援物資を送ったりしたという話をよく聞きます。無理に“分類”をしようなどというつもりもありませんが、防災は日常、ボランティアは非日常と言えるかもしれません。定期的に、あるいは長期のボランティア活動を行うことは容易ではありませんので、年に一日だけでも例えば災害救援のボランティア活動をしてみること、それはとても尊いことだと実体験から感じます。
 次回は後編として、「災害救援ボランティア」に関する情報(の収集)といったテーマで書いてみようと思います。